このバージョンは中身が2つあります。ひとつは5言語対応、もうひとつは v1.2.0 のあとに積み上げた12本ぶんの機能追加と修正です。
1. 5言語に対応しました
- 日本語/English/Español/Português (BR)/한국어 に対応しました。初回起動は Windows の表示言語に合わせて開き、⚙ の設定からいつでも変更でき、切り替えると再起動なしですぐ反映されます。言語ボタンは常にその言語自身の名前で並ぶので、間違って知らない言語にしても自分の言語を見つけて戻れます。 技術メモ: 翻訳ライブラリは使わず自前の仕組みで持っています(依存を増やさない・実行時のネットワーク通信をゼロに保つため)。画面の文字は852個のキーに分け、5言語で3,408の訳文があります。訳の抜けや壊れは9本の機械チェックで防止(キー数の一致・差し込み記号の一致・日本語の残留・言語別の文字数上限などをビルドのたびに検査)。「コマ=frame」「ドット=pixel」など取り違えやすい語は用語集で固定しています。
2. 描く道具が増えました
- クリッピングを追加しました。レイヤーを、すぐ下のレイヤーの描いてある所だけに表示します(はみ出しを気にせず色を塗れる、クリスタ等と同じ考え方)。レイヤー行の ⤵ で切り替えます。※クリッピングを使った作品を旧バージョン(v1.2.0 以前)で開くと、はみ出しが見えます(データは壊れません)。 技術メモ: レイヤーに任意のキーを1つ足しただけなので保存形式のバージョンは 5 のまま。クリッピングを使っていない作品の描画経路は1命令も変えていません(参照実装とビット単位で同一・速度差1%以内を確認)。
- 線を太らせる/細らせるを追加しました。いま描いてある線を1ドットぶん太く/細くします。サイドパネル・選択範囲の操作バー・ショートカットの3つから使え、選択範囲があればその中だけに効きます。 技術メモ: 色番号のコピーと透明化だけで作っています(膨張・収縮の優先順を固定しているので何度やっても同じ結果)。変化がゼロのときは履歴に積みません。
- レイヤーのコピー&ペーストを追加しました。レイヤー1枚ぶん(今のコマ)をコピーして別のレイヤーに貼り付けられ、全コマに一括で貼り付けることもできます(ロゴやサインを入れるときに便利)。選択範囲のコピーとは別枠なので混ざりません。
- 紙の色に「透明」を選べるようにしました。APNG と PNG 連番では透過のまま書き出し、GIF と MP4 では白で埋めます(従来どおり「背景を白にする」設定に従う)。編集画面では市松模様で表示します。
- 既定のパレットを6色(黒・白・赤・青・黄・緑)にしました。以前の14色は「レトロ14色」として残っています。 技術メモ: 3DS 本体の既定に揃えました。画像取り込みのパレット選択からも選べます。
- そのほか、かすり消し(トーン柄で消す)を追加、トーンの柄を5つ追加して並び順を整理、タイムライン末尾の + は常に最後尾へコマを追加(ヘッダの「+ ついか」は従来どおり選択中の次)、左の道具列に横スクロールバーを表示。
3. 画面を自分の使い方に合わせられます
- 道具列・右パネル・タイムラインの境目をドラッグして、幅や高さを変えられるようにしました(ダブルクリックで既定に戻る・配置は保存され次回も同じ)。タイムラインを高くするとサムネイルも2倍まで大きくなり、道具列を広げると2列組みになります。
- 道具列・右パネル・タイムラインを、それぞれ畳めるようにしました(畳んだ側につまみが残り、そこから戻せます)。
- ⛶ を押すと3つのパネルをまとめて畳んでキャンバスだけにできます(もう一度押すと元の配置に戻る)。
- ミニプレビュー(右下の小窓)を、タイムラインに収納できるようにしました(キャンバスに重ならない・既定)。キャンバス上に浮かせる/表示しないも選べ、🖼 でまとめて隠せます。描いている間はまわりの表示が薄くなり、線が見やすくなります(手を止めれば戻る)。
- ホーム画面で、作品を選んだ状態の矢印キーや ◀ ▶ でコマ送りできるようにしました。
4. 編集中のカーソルを選べます
- カーソルの形(点/十字/矢印)、ペン先の輪(いま置いたら塗られる範囲の輪郭・既定オン)、ドット枠(乗っている1ドットを囲む・既定オフ)を選べるようにしました。「十字」を選ぶと以前とまったく同じ見た目に戻ります。 技術メモ: 十字カーソルだと絵が見えにくい・どの道具か分かりにくい、という声から入れました。
5. 書き出しが良くなりました
- 書き出し倍率を ×1 / ×2 / ×4 / ×8 にし、×8(2560×1920)を解禁、既定を ×4(1280×960)にして「おすすめ」と表示するようにしました。選んでいる倍率の寸法と用途も常に表示します。 技術メモ: ×1(320×240)のまま SNS に上げると見る側のアプリが勝手に拡大して画質が乱れる報告が多かったため、既定を ×4 にしました。GIF の ×8 は数十MBになるので SNS には ×4 か MP4 を推奨。
- 書き出した色が本来より濁っていた問題を直しました。MP4 の色が再生側の想定とずれていたのを修正し、PNG と APNG にも色空間の情報を入れました。 技術メモ: MP4 が BT.601 係数かつ色空間タグ無しで書かれ、最近のプレイヤーは BT.709 で解釈するためズレていました。変換係数を BT.709 に明示しタグも付与(画素の値は変えていません)。PNG/APNG には sRGB と gAMA のチャンクを追加。
- GIF の色化け・チラつきを直しました。256色以下の作品では GIF が完全に元の色と一致するようになりました。 技術メモ: 減色処理が小面積の色を近い色へ寄せ、コマごとに判断が変わってチラついていました。全コマの実使用色を数えて256色以下なら固定パレットを渡し、減色そのものを回避(ファイルサイズは従来以下)。
- 大きな書き出しの前に確認を出すようにしました(推定メモリ1.5GiB以上か推定時間60秒以上のときだけ、サイズ・コマ数・形式・推定値・1段下の倍率の見込みを表示)。禁止はしません。実行中は残り時間の目安も出ます。 技術メモ: 推定の係数は配布する実行ファイルでの実測13点から算出(開発中の起動は1.5〜4倍遅いため)。
6. 直したこと
- 変形の回転が枠の内側にも効いていた問題を直しました。小さい枠だと中を掴んでも回転してしまい移動できませんでした。回転は枠の外側12ドット以内だけになり、枠の中を掴めば移動になります。
- 手のひら・変形のカーソルが、キャンバスの上では出ていなかった問題(以前からの不具合)を直しました。
- 編集中に F5 / Ctrl+R を押すと確認が出るようにしました(未保存の変更があるときだけ)。以前は即再読み込みで編集が閉じられていました(自動保存で復元はできましたが誤爆を避けるため)。
- 「別名で保存」の初期選択を、その作品自身が入っているアルバムにしました(以前は「最後に使ったアルバム」)。
- 画像取り込みのパレット名を「クラシック6色」に改めました(他社製品の名前が付いていたため)。
- そのほか、選択範囲を消したあと選択が解除されていた/タイムライン見出しが2行で帯が高くなっていた/.kwz を選んだ直後にホームの ▶ が正しく出なかった、を修正。
※ 作品データの形式は変わっていません。これまでに作った作品はそのまま開けます。設定とショートカットの割り当ても引き継がれます。